あま動物病院の皮膚科

こんな症状ありませんか?

  • 皮膚が赤い
  • 毛がよく抜ける
  • かさぶたがある
  • 身体を掻いたり、噛んだりしている
  • 手先や足先をよくなめている

このような症状がみられたら、皮膚科の病気の可能性があります

考えられる病気・疾患について

犬の主な皮膚の病気・疾患

アトピー性皮膚炎

わんちゃんに痒みをもたらすもっとも代表的な疾患で、10頭に1頭の犬がアトピー性皮膚炎になっていると言われています。遺伝的な素因によるアレルギー体質と皮膚バリア機能の異常があり、そこへアレルゲンが侵入することで症状が出ると考えられています。
多くは3歳までの間に目や口周り、耳、足裏の皮膚が赤くなったり痒くなるなど、なんらかの症状が出ます。
以前はステロイドに大きく依存した治療がおこなわれていることも少なくありませんでしたが、現在は新しい治療法や薬の開発、様々なスキンケア製品の登場により、動物の痒みの改善だけに注目した治療ではなく、全身への負担や飼い主様のご不安も軽減できる治療がご提案できるようになりました。

膿皮症

皮膚に常在しているブドウ球菌が皮膚に感染を起こすことで発症します。
通常は感染を起こさない常在菌ですが、わんちゃん自身のなんらかの原因(アレルギー性皮膚炎、ホルモン疾患、ステロイドなどの免疫抑制作用のある薬の使用、間違ったスキンケアなど)により皮膚のバリア機能が落ちたり、免疫力が低下して感染してしまうことがあります。
原因によっては、慢性化したり再発を繰り返します。
治療は、薬剤耐性菌の発生リスクを考えて外用薬やシャンプーなどでおこなわれますが、慢性・再発性の場合は併せて感染原因の究明と治療も必要となります。
また、重度の場合には、内服薬の抗生剤の使用も検討されます。

外耳炎

外耳炎は鼓膜より外側の耳道に炎症が起こり、痒みや赤み、腫れ、痛みなどの症状が引き起こされます。ワンちゃんの外耳炎の原因は、アレルギーとの関連性が高く、両耳に同時に起こっている外耳炎の90%ほどがアレルギーが関与すると考えられています。その他に、寄生虫、異物、できものやホルモンの異常などが原因で起こることもあります。また、外耳炎は、その原因以外にも外耳炎が起こったことで二次的に感染がおこったり、耳道の腫れが起こり耳垢が出にくくなる、体質で耳毛が多いことなどが、様々な因子が複合的に絡み合い状態を悪くしてしまいます。
治療は、まず強い痛みや鼓膜の損傷がなければ、外耳道の洗浄をして汚れを取り除くことが必要になります。汚れが耳道に詰まっている状態でいくら薬を使用しても薬の効果は十分に発揮されません。そして、外用薬、内服薬を使用して治療をおこないます。原因によっては、硬性耳鏡やCTを使った検査や治療が必要になることがあり、当院ではどちらの機器も利用することが可能です。

猫の主な皮膚の病気・疾患

猫アトピー性皮膚炎

別称として過敏性皮膚炎や非ノミ非食物誘発性過敏性皮膚炎、 猫アトピー様皮膚炎などとも言われています。
これは、人や犬のアトピーとは異なり、抗原に特異的な抗体や遺伝的要因について、はっきりと証明がなされていないためでもあります。
症状は、皮膚の炎症と強い痒みで、特に4つの特徴的な症状のどれかが出ます。
①自己誘発性対称性脱毛(痒みで舐めて左右同じように剥げてしまう) ②頭部・頚部のびらん(首から上の部分の皮膚をひっかいて、掻き壊した跡やカサブタができる) ③粟粒性皮膚炎(皮膚に赤い発疹やポツポツしたカサブタができます)④好酸球性肉芽腫群(無痛性潰瘍、好酸球性局面、好酸球性肉芽腫といった特徴的な皮膚病変が出ます)
診断は、似たような症状が出る食物アレルギーや寄生虫、感染性疾患などを除外しておこなっていきます。
治療は、ステロイドや免疫抑制剤などのお薬を使用しながら、環境抗原の排除も可能な範囲でおこなっていきます。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌という真菌による伝染性の感染症で、人にも感染することがあります。猫では主に毛に感染し、毛がちぎれて短くなったり、脱毛してハゲになります。また皮膚にも影響し、炎症を起こして赤くなったり、時にはかゆみを伴うこともあります。診断には、培養をおこなったり、病変部の毛を採取して顕微鏡で毛にまとわりついた糸状菌を確認したり、猫で一番感染することが多い Microsporum canis.という種類は専用の検査器具の光に発光するため、その光を確認します。治療としては、真菌に効果のある外用薬やシャンプー、内服薬を使用します。その他、生活環境中に糸状菌が拡散され、同居の動物や人に感染してしまうこともあるため、治療と並行して生活環境の消毒も重要になります。

食物アレルギー

食物アレルギーとは、食事の中に含まれる成分(主にタンパク質)に体の免疫が異常な反応を起こしてしまい、皮膚の痒みや下痢などの症状を引き起こします。
皮膚の症状が認められた場合、寄生虫や細菌や真菌などの感染を除外し、食物アレルギーの可能性が高い場合は除去食試験を行います。
これは、アレルギー用の食事だけをしばらく食べさせて、症状が落ち着くかを確認します。
症状がある程度ある場合は、薬による内科療法をおこないながら、合う食事を探していきます。
食物アレルギーは治りませんが、食事の管理をしていくことで症状を落ち着かせることができます。

あま動物病院の皮膚科治療

3つの特徴

1 豊富な知識と経験

皮膚病を診断するには、その動物の年齢、種類、発症時期や部位、皮疹の状態などの情報を正しく把握し、それをこれまでの経験と文献などによる知識を持って分析します。そこから適切な検査を実施して、診断していく必要があります。
当院は皮膚科の診療に注力しており、皮膚病の患者様も多くご来院されています。また、獣医皮膚科学会に加入し知識の更新に努めています。

2 身体への負担も考えた治療

皮膚病の中には、生涯にわたって治療やケアが必要な病気もあります。飲み薬以外にもシャンプー療法や外用薬、食事療法を用いることで、短期的な効果のみにとらわれず、その子の将来も考えて身体全身への影響も考慮した治療を進めてまいります。飼主様も動物も安心していただける治療に一緒になって取り組んでいきます。

3 トリマーによるサポート

皮膚科の勉強をしているトリマーによる薬浴・スキンケアシャンプーを提供しております。洗い方やシャンプー剤・保湿剤の選定もその子の皮膚の状態に合わせておこないます。炭酸泉やマイクロバブル、マイクロミスト保湿など様々な器具を駆使して、皮膚のケアをサポートします。

皮膚科治療の流れ

受付・問診

受付後、スタッフから簡単に問診を取らせていただきます。場合によっては皮膚科の問診票の記入をお願いしております。その後診察室で獣医師から詳しくお話をお伺いします。(ネット受付時のオンライン問診をご利用いただくとスムーズです。)

身体検査

皮膚にどのような皮疹がどこにどれだけあるかを確認します。一般的な身体検査もおこない、皮膚以外の部分の異常がないかもチェックします。

検査

皮膚の状態に応じた検査をご提案させていただきます。「皮膚は内臓の鏡」という言葉がある様に、肝臓やホルモンの異常から皮膚に症状が出ることもありますので、血液検査などもご提案することもございます。

検査結果の説明・治療方針のご相談

皮膚の状態や経過、検査結果から考えられる病気の説明とその治療の選択肢をご提示します。治療のメリット・デメリットや体全体への負担なども飼主様と一緒に考えながら、治療方針を決定します。

お会計・次回の予約

お会計、お薬のお渡しとご説明は受付にてさせていただきます。次回の再診目安もお伝えさせていただきます。

料金表



初診料 1,980円
新規カルテ作成料 990円
診察料 1,650円
再診料 1,045円
皮膚科初診料(初診料または診察料に加算) 3,850円
専門診察初診料(下浦先生の初めての診察時に。当院初診の方は初診料に加算) 9,900円
専門診察再診料(下浦先生の診察の再診時に) 5,500円
税込み表示です

あま動物病院 皮膚治療専門サイトもご覧ください



ご予約・お問い合わせ


診察をご希望の方はこちらよりご予約をお願いします


052-485-5762

お電話対応時間 8:30〜12:00/15:00〜18:00
【休診】木/日・祝・第3水曜の午後