あま動物病院の外科

この様なお困りごとはありませんか?

  • 内科治療では、なかなか症状の改善がない
  • 外科手術を勧められたが、かかりつけ様では対応が難しい
  • 痛みをできる限り抑えた手術をしてほしい

このような病気を診断されたら、外科手術での治療もご検討ください

考えられる病気・疾患について

犬の主な外科の病気・疾患

膝蓋骨脱臼

太ももの骨には溝(滑車溝)があり、そこに豆状の骨(膝蓋骨またはパテラという)がハマっています。この膝蓋骨は膝の伸展に重要な役割を果たしていますが、膝蓋骨脱臼の疾患では、膝蓋骨が滑車溝内に留まれず、内側または外側に脱臼してしまいます。先天性または成長過程で生じ、小型犬に多く認める疾患です。将来的に、骨の変形、前十字靭帯の断裂、変形性関節症などが起こるリスクがあります。解剖学的特徴で重症度をグレード1-4に分類する方法が一般的ですが、症状とは必ずしも一致しません。鎮痛剤への反応が悪い時や再発を繰り返す症例は手術適応となります。手術には、滑車形成術、脛骨粗面転移術などが行われており、当院でも手術を実施しています。

大腿骨頭壊死症(レッグ・カルベ・ペルテス病)・股関節形成不全

太ももの骨の骨盤と関節を作っている部分を大腿骨頭と呼びます。大腿骨頭壊死症は、その名の通り、この大腿骨頭への血液供給が制限、または阻害されることで虚血性壊死をおこし、大腿骨頭が変形してしまうことで、疼痛や股関節の変形性関節症などを引き起こす疾患です。1歳未満の若齢犬で生じます。疼痛管理が困難な場合、大腿骨頭頚部切除術という外科的療法を行うことで、予後は良好であることがほとんどです。

門脈体循環シャント

腸で吸収された栄養素や毒素は、門脈と呼ばれる血管から肝臓に運ばれて代謝や解毒がおこなわれ、その後全身へと流れていきます。しかし門脈の途中で大静脈に連絡する短絡血管(シャント血管)が存在する場合があり、肝臓での代謝と解毒を受けていない血液が全身に流れてしまう疾患のことを門脈体循環シャントと言います。先天的なものが多いですが、稀に後天的なものもあります。診断年齢は3-8ヶ月齢が多く、症状がなかった場合など2-5歳で診断されることもあります。消化器症状(間欠的な食欲不振、嘔吐など)、神経症状(発作、旋回運動、沈鬱など)、泌尿器症状(尿酸アンモニウム結晶、結石、頻尿、血尿など)が認められます。診断には、臨床症状から、また血液検査、画像検査が行われます。確定診断は、画像検査である造影CT検査が一般的です。治療方法は基本的に外科手術を実施し、全身状態などによって手術適応でない時に内科療法を行います。外科手術は、シャント血管を結紮あるいは閉塞するため、完全結紮、不完全結紮、セロハンバンディング法が選択され、手術方法によっては数ヶ月後に再度手術をすることもあります。

猫の主な外科の病気・疾患

甲状腺摘出

甲状腺はノドのあたりにあるホルモンを放出する器官です。それらのホルモンは、代謝を活発にし、心臓、腎臓等の臓器、皮膚など、多くの部位の働きを調節しています。猫ちゃんは、甲状腺からホルモンが過剰に放出される甲状腺機能亢進症になりやすく、興奮しやすくなったり、痩せる、心臓や腎臓に負担をかけるなどの影響が出ます。7歳以上の1割が罹患しているとされています。治療には内科治療と外科治療があります。内科治療では、ホルモンの産生を抑制させて、過剰なホルモンによる体への影響を抑えますが、基本的に治療は生涯継続となります。外科治療は、大きくなった甲状腺の摘出をおこないます。合併症のリスクはありますが、完治が望めるとともに、1割が癌とされているため癌の治療につながります。

会陰尿道婁、会陰包皮婁

尿道を広げる手術になります。尿道結石などによる尿道閉塞をカテーテルなどによる処置で解除出来ない場合、また解除しても閉塞を繰り返す時に選ばれる外科的治療法の1つです。尿が出る部分がメス猫の様な状態にする手術方法を会陰尿道婁と呼びます。新しい尿道開口部を包皮に設置し、外見は通常と変わりない様に包皮を温存する方法は会陰包皮婁と呼びます。

骨折

骨に強い力がかかった時だけでなく、腫瘍などで骨自体が弱くなっていたり、同じ力が慢性的にかかることでも起こります。基本的にレントゲンで確定診断を行います。前肢の橈骨、後肢の大腿骨の骨折が比較的多いです。治療法は、骨折部位、骨折の種類、骨折からの日数、骨の太さ、年齢などによって選択されます。ギプスなどで固定する方法もおこなわれますが、動物は安静にできないため、外科手術による治療が多くおこなわれています。手術方法として、骨にピンを入れたり、金属の板とネジを使って骨折した骨を固定する方法などが用いられます。折れた骨がつながるまでに数カ月必要となるため、手術後もご家族様の協力のもと治療は継続されます。

あま動物病院の外科治療

3つの特徴

1 豊富な手術実績

当院では、避妊去勢手術はもちろん、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼などの整形外科疾患、肝葉切除などの軟部外科、鞍状血栓塞栓症に対するカテーテル手術、手術用顕微鏡を用いた尿管結石の手術、CTを用いての門脈体循環シャントに対する診断・手術など様々な手術をおこなっております。

2 スタッフ一丸となってのチーム医療

獣医師が複数名いることで治療プランについては、皆で意見を出し合い決定します。手術や術後の管理についても獣医師も看護師も協力しながら病院スタッフが一丸となっておこなっております。

3 治癒を支える術後管理

手術後の管理は、手術の改善度合いに大きく影響を与える重要な部分です。アイシング、リハビリ、近赤外線装置、鎮痛管理、栄養管理などさまざまな要因が関係してくるため、できるだけベストな管理ができるように獣医師だけでなく看護師も積極的に治療に参加し、スタッフ皆で協力しながらおこなっています。

外科治療の流れ

受付・問診

受付いただきましたら、スタッフから問診を取らせていただきます。いつからどの様な症状が出ているのかお伺いさせていただきます。その症状に対して他院様での治療歴がある場合は、治療内容などもお伺いできると診療に役立ちます(ネット受付時のオンライン問診をご利用いただくとスムーズです。)

身体検査

視診、聴診、触診から全体的な体の状態を確認させていただきます。外傷部分や痛がる部分があれば、その部分を入念にチェックさせていただきます。

検査

症状や身体検査所見に応じて、血液検査や、レントゲン検査、超音波検査、関節液の検査などをご提案させていただきます。

検査結果の説明・治療方針のご相談

検査所見などから、その原因疾患に対する治療の選択肢をご提示させていただきます。外科治療をした方がいいのか、内科治療でも十分な治療成績が得られるのか。外科治療ならばどのような治療でどのようなリスクや費用がかかるのか、ご説明いたします。手術をご希望の場合は、予定を組み、術前の検査をさせていただきます。
もちろん、緊急性の高い状態と判断した場合は、早急に手術をできる日程をご提案させていただきます。

お会計・次回の予約

お会計、お薬のお渡しは受付にてさせていただきます。次回の診察日は状態に応じて数日後から1ヵ月を目安にお伝えさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ


診察をご希望の方はこちらよりご予約をお願いします


052-485-5762

お電話対応時間 8:30〜12:00/15:00〜18:00
【休診】木/日・祝・第3水曜の午後