診療方針
当院の診療方針の根っこは「まず自分が飼っている動物(=家族)だったらどのような診療をするか」と考えることです。その上で、現在の状態、必要な検査や治療、金額などをわかりやすくご説明していきます。飼い主様によって動物の治療に対する考え方や、かけられる金額にも違いがあります。こちらの考えのみを押し通すのではなく、提案し、話し合い、ご納得いただきながら診療を進めてまいります。その子の状態によっては、飼い主様にご協力をお願いするかもしれません。(例えば、とても太っていたらダイエットを、皮膚の状態が悪ければ定期的なシャンプーなど)また、当院では病気を治すことだけではなく、病気にならないように予防することにも力を入れて参ります。



「予防をしておけば苦しい思いをさせずにすんだのに。予防をしておけば死なずにすんだのに」というのは、それができるのにしていなかった飼い主様、診療に関わる私たち、両方にとって、とてもとても悲しいことです。そして、多くの飼い主様は予防をあえてしなかったのではなく、予防について詳しく知らなかっただけだと思っております。ですから、私たちは予防についてわかりやすく説明することを心がけます。何よりも一番辛い思いをするのは、自分では「予防してよ!」とは言えない動物達ですから。




これら「お願い」と「予防」の2点を含め、動物の治療には飼い主様の協力が不可欠です。動物達は3歳以下の子供と同じで、自分の管理はできません。美味しい物があれば身体に良くない物でも食べてしまいますし、具合が悪くても自分から病院には行けない、薬を出されてもほとんどの子は、自分からは飲みません。それを管理してあげられるのは、他の誰でもなく一緒に暮らす飼い主様です。もちろん、私たちも全力でサポートさせていただきます。
動物達と飼い主様の幸せな生活を支えられるように、スタッフ一同、全力で診療して参ります。
あま動物病院 院長 関悠佑