スタッフ日記

こんにちは!
名古屋市、大治町、清須市、津島市、稲沢市、愛西市の近隣にあるあま市あま動物病院の獣医師の関です。

最近、当院にもマダニに寄生されたわんちゃんやねこちゃんが来院しています。
耳のまわりや指の間などにしっかり噛みついたマダニを見て、飼い主さまが青ざめる…そんなケースがあります。

「うちは室内飼いだから大丈夫」と思われるかもしれませんが、近所の田んぼや公園の草や植木鉢にもマダニが潜んでいることがあるので、油断はできません。

マダニが引き起こす深刻な被害

犬や猫への被害:かゆみや皮膚炎、貧血、バベシア症・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)といった命に係わる感染症
人への被害:SFTS、ライム病、日本紅斑熱など

特にSFTSは治療法が限られ、致死率は高く、2025年にも愛知県で人の死亡例が報告されています。
「もし自分や家族にうつったら…」と考えると、決して他人事ではありません。

秋はマダニの活動ピーク

・過ごしやすい気温と湿度でマダニが活発化
・夏に増えたマダニが秋に成長して活動のピークを迎える
・草むらや落ち葉の下など、お散歩コースに潜みやすい

つまり今まさにマダニの被害が増える季節なのです。

守るためにできること

対策は予防薬を毎月欠かさず使うことです。
動物病院専用の飲み薬・スポットオンタイプ1か月に1回のタイプから3か月に1回のタイプもあり、動物と飼い主さまの生活に合わせて選べます。

飼い主さまへのお願い

マダニは犬や猫だけではなく、一緒に暮らす人の命にも関わる脅威です。

「うちは大丈夫」と思っていても、マダニはすぐ近所に来ています。
どうか過信をせずに、愛犬・愛猫、そしてご家族を守るためのマダニ予防を続けてください。