スタッフ日記

新型コロナウイルスはまだまだ油断のできない状況ですが、私たちの生活を脅かしかねない感染症はそれだけではありません。

今月にご来院されたわんちゃんにたくさんのマダニがついていました。
飼主様も気が付かれていませんでした。
本文の下にある写真はその子から診察の時に落ちたマダニの1匹です。
※虫が苦手な方はご覧にならない方がよいかもしれません


捕まえて3日ほどで沢山の卵を産みました。
マダニはただ喰いついて血を吸うだけでなく、感染症を媒介することがあります。
特に怖いのが「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」です。
犬での致死率は29%、猫で60-70%、人の場合は、死亡例は50才代以上に限られていますが、死亡率は27%になります。
SFTSは、マダニからだけではなく感染した猫から人に感染したり、中国と韓国では人から人への感染報告もあることから、哺乳類から人へも感染すると考えられています。


詳しくはこちらの記事をどうぞ↓

https://news.yahoo.co.jp/feature/1728

今回当院にマダニをたくさん寄生させて来たわんちゃんは、あま市に住んでおり、特に山などに行ったわけでもありませんでした。
例年9月10月がマダニのピークシーズンです。
大切なワンちゃん猫ちゃんと私たちの命を守るためにも、マダニの予防をお勧めしています。

マダニの予防は、ノミ予防と一緒におこなうことができます。
最近では1回の使用で3カ月間効果が持続する予防薬やフィラリアの予防と一緒にできる予防薬もありますので、予防をされていないワンちゃんネコちゃんの飼い主様はご相談ください。