スタッフ日記

こんにちは、あま市にあります あま動物病院です。
今日は、以前にCUOREのFacebookに投降したものをこちらでも載せたいと思います。

人と同様にワンちゃんにもアトピーがあり、最近ではこのアトピーに悩むワンちゃんが増えてきています。
アトピーのモデルマウス(アトピーの研究のため人工的に作り出されたアトピー性皮膚炎のマウス)では、遺伝子発現の異常により、角質が剥がれやすい状態にあることがわかっています。
これにより皮膚の水分保持力が低下し、皮膚が乾燥しやすくなります。
また、皮膚のバリア機能が低下して、外部からの刺激や異物により炎症を起こしやすくなってしまいます。

そこで、重要となるのが保湿です。
最近では、動物用の保湿剤も充実してきています。
「犬に保湿!?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、モデルマウスでも保湿剤の使用によって、皮膚のバリア機能が向上し、アトピー発症の予防と炎症の抑制がもたらされることが明らかになっています。
特にワンちゃんの場合、人と比べて表皮の厚さが1/3~1/5程度しかなく、皮膚のトラブルを起こしやすくなっています。
だからこそ、皮膚に直接働きかけるシャンプーや保湿剤は、人よりも重要になるのです。 当院でも、炭酸マイクロバブルによる保湿、オゾンスチーマーによる保湿だけでなく、いくつかの保湿剤も取り揃え、保湿には気を使っています。
皮膚が悪い子だけでなく、普段からのスキンケアとしても保湿剤はおすすめです。

関 悠佑