スタッフ日記

あま市にあります あま動物病院です
めっきり寒くなってきましたね。
我が家のニャンコ3頭は、毎年この時期になるとしっかり寄り添って『猫団子』と化しています。
迷惑顔のニャンコ達を尻目に、冷え性の冷たい足先を猫団子の中に滑り込ませ「極楽、極楽」
とつぶやく・・・( ^ω^)これぞ至福のひと時。
多頭飼育の飼い主さんなら、一度は経験があるのでは?

そんなニャンコたちのトイレ事情について。

 「スプレ-行動が始まったので去勢手術をおねがいします。」と来院された飼い主さん。
よくよく話を伺ってみるとなんだかおかしい・・・。
「トイレ以外の場所で何度もかがんでオシッコをしてしまう。」とのこと。
スプレ-行動は、多くの場合壁や家具の角などに向けてしっぽを立て、お尻をプルプルさせながら
オシッコを飛ばします。尿検査をさせていただくと、案の定 『膀胱炎』 でした。
 あるニャンコちゃんの飼い主さんは、「羽毛布団や、クッションの上でオシッコをするようになった。」
と困り顔。このケ-スは膀胱炎ではなく、トイレよりも快適な『オシッコ場所』を見つけ、気に入ってしまったことによるものでした。

ニャンコは(ワンコにも言える事ですが)吸水性が良く、フワフワしたものの上でオシッコをする習性が
あります。対応策としては、羽毛布団の上に化繊の毛布を置いてみる、クッションの置き方を工夫する、取り込んだ洗濯物を置いたままにしない。それと同時にトイレはニャンコが落ち着ける場所に置く、トイレの数を増やしそれぞれ違う素材にしてみる、トイレの掃除をマメにする等々です。

 スプレ-行動(マ-キング)なのか?膀胱炎なのか?より快適なトイレを求めているのか?
ニャンコのトイレ事情は、意外と奥が深いのです。

酒井 利江