スタッフ日記

昨日は、今年の春に岐阜で開業された動物病院に見学に行かせてもらってきました。
半年を過ぎて開業というイベントを振り返ってもらい、色々と教えてもらってきました。
開業前の準備で大変なことや、早めにやっておいた方がいいこと。
設計上ここは良かった、悪かったなどなど、とても参考になりました。
教えてもらったことを取り入れて、最初からしっかりとしたサービスを患者さんに提供していきたいと思っております。

大変だったということの一つに価格の設定というのがありました。
動物病院は、価格の設定を各動物病院が設定することになっています。
ですから、A動物病院はB動物病院に比べ、ワクチンは安いけど手術費用は高いなどのバラつきが出てきます。
原価から利益を考え、たくさんの項目を一つ一つ価格設定します。
知り合いの動物病院や以前働いていた動物病院の価格を参考にしたりすることが多いようです。
このように各動物病院が独自に価格設定する理由には、個人的には以下の3つの理由があると考えています。
①動物の身体の大きさや種類が様々であり、価格を法律等によって一定の条件に規定することは難しいため
②動物を飼育している人は飼育するということを自由意志で選択しています。これにより、人医療における美容整形などと同じ自由診療であり、そこに国民からの税金を多額に使用することは難しいため
③獸医療でありながらも一つのサービス業という側面から、競争原理を働かせることでより良いサービスを患者さんに提供していく努力を動物病院側にさせるため

ですから、病院同士を価格で比べると、あるものは高いが、あるものは安いということが出てきます。 → 一見しただけでは、高い安いは判断できない。
そして重要なことは、安いから悪い、高いから良い、安いから良い、高いから悪いということは、一概に言い切れないのです。
去勢手術1つにしても使う麻酔や使う道具も違ってきます。
安全性の向上のために高い医療機器などを使っていれば原価は高くなりますが、その分価格が高くなる場合もあれば、頑張って安い価格で提供している動物病院もあります。
在り来たりなまとめ方になりますが、動物病院の選び方は飼い主さん自身が己の目で信頼できそうな動物病院かを判断し、そこから実際にお互いが信頼し合える関係を築いていくことが重要なんじゃないかと、私は思っています。
私も飼い主様と信頼関係を築いていくことを第一に考えて、様々な努力をしていきたいと考えております。