スタッフ日記

こんにちは!
名古屋市、大治町、清須市、津島市、稲沢市、愛西市の方にもご利用頂いている あま市 のあま動物病院の関です。


菌活、腸活ブームが起こってしばらく経ちますが、腸内細菌の研究は日々進んでおり、ペットの分野でも臨床応用されるようになってきています。

人では、体内に腸内細菌が1kg以上存在し、便秘や大腸がんなどの腸の病気以外にも、肥満、アレルギー、アトピー、糖尿病、認知症との関連がわかってきています。
なんと細菌のメタゲノムを解析する方がヒトゲノム解析よりも、高血圧、糖尿病、パーキンソン病、関節リュウマチなどの疾患の予測に20%優れているという結果が出ています。
生体の遺伝子は自分では変えようがないですが、腸内細菌は様々な要因で変化させることができるので、健康増進や疾患予防に活かすことができるのです!


実際に、人では下剤でも効果のない便秘が、ヨーグルトを食べることで改善したり、整腸剤でアトピーの改善することがわかっています。

犬でも整腸剤を飲続けることでアトピー症状が軽くなったり、炎症性腸疾患という難治性の腸炎の症状が軽くなったりというデータが出ています。
当院でも、色々な薬で収まらなかった下痢が、整腸剤で治まったワンちゃんの症例がいました。

これから少しずつにはなりますが、皆さんに腸内細菌のことをお伝えしていきたいと思います。