スタッフ日記

こんにちは(´ω`)
あま市、大治町、清須市、愛西市、中村区周辺にあります あま動物病院です

最近じめじめした日が続いています
汗をかかない日がないんじゃないかというくらい暑いです
そこで今回はわんちゃんの『汗』についてお話しさせていただきます

全身被毛に覆われた犬は、暑い時に人間と同じ様に汗をかくのでしょうか?
人と犬との汗のかき方の違いを再認識することで、犬が暑いと感じているのかどうかを見極められるようになれば、犬の暑さ対策に役立つかもしれません。
人は暑ければ汗をかいて体温調節をしますが、はたして犬はどうなのでしょうか。

◯汗(汗腺)の種類
人も犬も汗をかきますが、それには二種類の汗があります。一つはエクリン腺という汗腺でかく汗と、もう一つはアポクリン腺という汗腺でかく汗です。

【エクリン腺】
体温調節をする汗腺として知られていますが、犬には肉球や鼻先など少しの場所にしかありません。人では全身から出る汗と同様と思われます。

【アポクリン腺】
犬は全身にあり、皮膚などの直接出口のない毛穴から出るもので、体温調節よりもフェロモン的要素が強く、自立神経によるものが大きいとされています。人では脇からかく汗などがあげられます。
犬には、汗腺が肉球と鼻先のわずかな部位しかないために口からハアハアと息をして唾液を垂らすことで体温調節をしていると言われていました。

犬には全身のアポクリン腺からも汗をかくと言われています。そのため、個体差はあるようですが、暑い時などもなんとなくしっとり全身が濡れて汗をかいているようだと思われる飼い主さんもいるのではないでしょうか?

どちらの汗も弱酸性でありながら、夏の暑い時にアルカリ化することがあるので、それが雑菌の増殖につながると皮膚病になったり、犬臭が増したりします。それを防ぐ為に、被毛を清潔に保つことが大切です✨つまり、人と同じように犬も汗をかき、放っておけば、臭いも出るし雑菌の巣となりうるということです。汗をかいているなと思ったら、シャンプーで汗や汚れを落としてあげて、しっかり乾かしてあげることが大切です。

それならばサマーカットにと、犬を丸刈りにして暑さ対策をする方もいらっしゃるかもしれませんが被毛には暑さから身体を守る働きもあるため、逆に被毛が無くなってしまうと暑さに耐えられない状態になってしまうこともありますから、その点を注意してカットすることが大切です。

全身でも汗をかくとはいえ、やはり体温調節につかう汗腺はエクリン腺であるので、暑ければ、従来言われているように口でハアハアと息をします。そんなときは、暑さ対策として、室内であればエアコンで温度調節をしたり、身体が冷やせるマットなどを敷くのも効果的です。

屋外であれば日陰を作ってあげたり、できるだけ風通しの良いところに住まわせてあげることがベストです☀そして、自宅でも散歩時でも、いつでも新鮮な水分の補給が出来るように気をつけてあげることも大切ですね☺


正司 莉菜