スタッフ日記

皆さん、こんにちは。
大治町、清須市、津島市、愛西市、稲沢市、名古屋市周辺にあります あま市の あま動物病院の関です。

今日はせっかくのGW初日ですが、残念ながら1日雨の状況ですね。
本日は、予防のお話の第6弾で今回の予防シリーズの最終回となります。
最後はフィラリア予防についての番外編とも言える、タイトル通り「人の犬フィラリア症」についてです。

フィラリアのお話の時にお伝えしたように、現在日本では犬を終宿主とする犬フィラリアしか存在していません。
そして第3弾のお話では、この犬フィラリアが猫に感染すると、ねこちゃんに大きな健康被害をもたらすとお話ししました。
(No.510 猫ちゃんの突然死のリスクを減らそう https://www.ama-ah.com/blog/entry-584.html)

猫に感染するなら、、、そうです!犬フィラリアは人にも感染することがあります。
人に感染すると本来の宿主ではないため、感染例の90%が幼虫が大人になれずに肺で肺梗塞病変を作ります。
ほとんどの場合は無症状ですが、時に咳や胸の痛みが出ることがあります。
健康診断のレントゲン検査などで偶然に肺に白い影が見つけられ、肺ガンや肺結核を疑われることがあります。
そして、肺がんの可能性があると切除したところ、実は肺がんではなく犬フィラリアだったとなります。
残りの10%は、眼や皮膚の下、心臓の血管などに感染していました。

特にあま市や大治は水路が多く蚊が多いため、人への被害を抑えるためにもしっかりと予防しましょう。
実際にフィラリアに感染しているワンちゃんもいますが、感染したから薬は使わずそのままでいいのかというと、全くそんなことはなく、適切な治療をして寿命を延ばすことと、人を含めた周囲の動物の健康を守るためにも感染の拡大を抑えることも重要となります。

当院では最低でも4月末から12月末まで、最近では様々な寄生虫の予防力を上げるために通年投与を推奨しております。



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